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フルボキサミンマレイン酸塩(デプロメール)の効果と特徴

デプロメール(一般名:フルボキサミンマレイン酸塩)は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の中でも、特に強迫性障害(OCD)への効果が特に期待できる薬として知られています。

日本ではうつ病・うつ状態、不安障害に加え、強迫性障害に保険適応がある数少ないSSRIの一つで、症状の特性に応じて使い分けられてきた薬剤です。

デプロメールの大きな特徴の一つが、用量設定の幅が非常に広いことです。
一般的には少量から開始し、症状に応じて段階的に増量していきます。

・25mg
・50mg
・75mg
・100mg
・最大150mg~300mg/日まで

と、低用量から高用量まで調節が可能で、特に強迫症状では比較的高用量が必要になるケースも少なくありません。

「考えが頭から離れない」「確認やこだわりをやめられない」といった強迫症状は、通常のうつや不安よりもしっかりとしたセロトニン作用が必要なことが多く、
その点でデプロメールは選択肢に挙がりやすい薬です。

作用のイメージとしては、
・不安を和らげる
・頭の中の“ぐるぐる思考”を鎮める
・こだわりや反復行動を弱める

といった方向性が比較的はっきりしています。

一方で、鎮静がやや出やすい方や、眠気を感じる方もいるため、服用時間を夜に調整するなどの工夫がされることもあります。また初期に下痢を起こすことがありますが食後→食中(食事の途中で内服して胃壁に直接つかないようにゆっくり吸収)にすることで改善も見込めます。

薬物動態の面では、デプロメールの半減期はおよそ9時間〜14時間とされています。
半減期が短いので1日2~3回投与で血中濃度が比較的安定しやすく、用量調整もしやすいSSRIの一つです。

ただし、デプロメールはCYP2D6CYP1A2やCYP2C19を阻害する作用が比較的強いため、併用薬が多い場合には注意が必要です。

  • セレギリン塩酸塩(エフピー)
  • ラサギリンメシル酸塩(アジレクト)
  • サフィナミドメシル酸塩(エクフィナ)
  • ピモジド(オーラップ)
  • チザニジン塩酸塩(テルネリン)
  • ラメルテオン(ロゼレム)
  • メラトニン(メラトベル)

副作用としては、SSRI共通の
・吐き気
・胃部不快感、下痢
・眠気
・だるさ

などがみられることがありますが、これらは開始初期に出て徐々に軽減することも多いです。
少量から開始し、ゆっくり増量することで副作用を抑えやすくなります。

まとめると、デプロメールは
強迫性障害への効果が期待できる
・用量設定の幅が非常に広い
・高用量まで調節できるSSRI

といった特徴を持つ薬です。

「不安やうつに加えて、強いこだわりや反復思考がつらい」
そんなケースで検討されることの多い、個性のはっきりしたSSRIと言えるでしょう。

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