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親を施設に入居させるときに知っておいてほしいこと

親を施設に入れるかどうか。
この問題は、多くの方が本当に悩まれます。

私はこれまで、精神科の認知症病棟、老人保健施設、特別養護老人ホームでベッドコントローラーとして働いてきました。
ベッドコントローラーとは、入院や入所が適切かどうかについて、医療ソーシャルワーカーへ意見を伝える役割です。

近年は医療政策の変化により、入院日数に応じた加算・減算が厳密に管理されるようになりました。
そのため、漫然とした長期入院は、他の患者さんにも、病院経営にも影響します。
結果として、状態に応じて「転院」「施設入所」「在宅」へと進むことを勧められるケースが増えています。

当院ではマンパワーの問題から、高齢者介護の直接相談はお受けしていません。
ただ、休職・復職支援を行っている関係で、50~60代の患者さんから親の介護について相談されることは非常に多いのが実情です。

そこで今回は、私自身の経験から「施設入所のコツ」をお伝えします。

可能な限り、たくさん見学をしてください

多くの場合、病院側から
「そろそろ転院や施設入所を考えてください」
「在宅に戻す方向で検討しましょう」
と促されていると思います。

病院にもベッドコントローラーがいて、入院期間を意識しながら調整をしています。
その際、家族がすでに施設見学をして動いているという事実があると、

  • すぐに退院を迫られにくい
  • 調整の猶予が生まれやすい

という現実的なメリットがあります。

「家族が動いている」ことは、非常に重要です。

よくある相談です。

結論から言うと、その数字をそのまま受け取らなくて大丈夫です。

実際には、

  • 1人の高齢者が複数の特養に申し込みをしている
  • 300人待ちでも、実質は4~5分の1程度

ということが珍しくありません。
つまり、300人待ちなら実質60人待ちという感覚です。

さらに重要なのは、入所は機械的な順番では決まらないという点です。

施設側も現場が回らなくなるため、

  • 要介護5の方を入れたら
  • 要介護2の方を2人入れる

といった形で、介護負担のバランスを常に考えています。

そのため、「まだ先だろう」と思っていると、突然入所の連絡が来ることも現実に起こります。

これはよく聞かれる質問です。

答えは「違います」

現場の実感として、

  • 定期的に状況を問い合わせてくる家族
  • 本人の状態を具体的に伝えてくれる家族

のほうが、

  • 現状がリアルタイムで把握できる
  • 記憶に残りやすい
  • 「今、困っている人」として候補に上がりやすい

というのは正直なところです。

施設の職員も人間です。
遠慮しすぎて連絡をしないより、節度をもって問い合わせることは、決して悪いことではありません。

「本当に困っている」のであれば、
適度な問い合わせはしたほうが良い
――これが、現場を見てきた私の結論です。

  • まずは見学。数を見てください
  • 「家族が動いている」ことが何より大切
  • 待機人数は鵜呑みにしない
  • 困っているなら、遠慮せず状況を伝える

介護は、真面目な人ほど一人で抱え込みがちです。
でも、動いた人が結果的に一番楽になります

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