補中益気湯は、食欲低下や全身倦怠感に対して、1日1回の内服でも改善を実感しやすい処方です。
体力が落ちている方、疲れが抜けにくい方にとっては、いわば「漢方版ユンケル」のような立ち位置の薬といえます。食欲低下に対しては日中に1-2包内服します。2週間程度でお腹が鳴るように改善します。
また、風邪やインフルエンザの予防、病中・病後の体力回復目的でもよく用いられますが、あまり知られていない効果のひとつが「寝汗」への有効性です。
特に寝汗、
- 明らかな発熱はない
- 体力低下や疲労感を伴う
- 夜間にじっとり汗をかく
といったタイプの寝汗では、就寝前に1包内服するだけで改善するケースが少なくありません。
「虚弱」「疲労」「回復期」というキーワードが当てはまる患者さんでは、補中益気湯は意外なほど守備範囲の広い処方です。